🔰初心者が林道行ったりキャンツーしたりするブログ

オフ車2台(KTM 150XC-W, YAMAHA WR250R)とCBR650F。

YZ125Xのエンジンをばらしてみた

 チーメイです。

 

 YZ125Xを購入してから初めてエンジンをばらしました。今回はエンジンシリンダまでで、いわゆる腰上っていうやつですね。

 といっても素人のボクはエンジンをばらすのにどれぐらいの時間がかかるのか、どれぐらい複雑なのか、或いはどのような工具が必要なのかが全く見当がつきませんでした。

 これまでメンテと言えばオイル交換やタイヤ交換を自分でやったぐらいですですが、レーサーに乗るからにはあと少しディープなメンテの知識も必要ですよね。

 今回、YSPの店長さんにエンジンバラすときは教えるからと、ありがたいお言葉を頂いていたので遠慮なくお店に押しかけて、レクチャーを受けながらエンジンばらしたのでその様子を紹介します。

 

 まず、本題とは関係ないのですがメンテの前日は笛太郎ファームであさりさん、トム君と一緒に笛太郎ファームでの練習に参加させてもらいました。

 

いや~、真冬なのにすごくいい汗をかきました。

 

どれ位っかていうと、YZのマフラーもびっくりする程のモクモクの湯気がもう体中から😊。

 

 そのおかげで前回難しかったラインが少し攻略でき、小ジャンプもできるようにもなってちょっと嬉しい!やっぱり複数で行くとコツやアドバイスを教えてもらえたり、一人だと諦めるような道も安心して走ることができるので上達が早いです。ありがたいですね。

 この日は用事があったため、笛太郎で軽く泥汚れを落として皆さんより一足先に帰宅。

 

 そして今朝、ガススタの洗車場で外回りの泥汚れを高圧洗車で落としてYSPへGo!

 

手順

 さて、本題のエンジンばらしです。

 自分でやってみようと思われている皆さんに始めに注意しておくことがあります。YZ125Xのエンジンばらすときは少なくともシリンダ上の大小のOリング2個は新品を予め用意しておきましょう。この2つのOリングの間を冷却水が循環します。Oリング自体が細く、容易に破損するため再利用はしない方がいいです。最悪ピストン側に冷却水が入り込んでしまいます。

 今回ばらした範囲でOリングが使われているのはシリンダ上だけで、それ以外はシート状のシール材が使われていたので、メンテでは流用しました。

 

  大まかな手順は以下の通りです。

  1. シートを外す
  2. シュラウドを外す
  3. タンクを外す
  4. チャンバーを外す
  5. ラジエータを外す
  6. ヘッドを外す
  7. シリンダを外す

 

 本当は一つ一つの手順を写真に収めるべきでしたが作業中は夢中だったので残念ながら 一部しか写真として残っていません。

必要な工具

  外装~シリンダを取り外すまでに必要な工具はM12, M10, M8のボックスレンチとメガネレンチ、ホースクランプを緩めるためのプラスドライバー、プラグを外すためのM21のメガネレンチ、エンジンヘッドやシリンダを規定トルクで締めるためのトルクレンチ、チャンバー固定のバネを引っ張るためのスプリング外しの工具です。意外に使う工具数が少ないですね。

 

作業の様子

 店長さんに手順を教えてもらいながら、一つ一つ部品を外していきます。

 

 まず、作業の前にラジエータの冷却水は抜いておきましょう。ドレンプラグを開けると結構な勢いで冷却水が出てくるので注意!

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 その後、シート、シュラウドを外してタンクを外します。燃料ホースを抜く際は燃料コックをOFFにするように注意します。

 

 次にチャンバーを外し、更にエンジンヘッドとフレームの連結冶具を外してプラグコードを引っこ抜きます。エンジンヘッドを外すだけであれば、これだけでOKです。

 

 更にシリンダを外す場合にはラジエータも取り外す必要があります。

 

 ラジエータを取り外して、更にY.P.V.S. (Yamaha Power Valve System)のサイドカバー(シャフト側のカバー)を取り外した写真がこちらです。

 

 更に、エンジンヘッドを取り外したときの様子です。作業開始からここまで約60分ぐらいです。慣れたら30分ぐらいでいけそうな感じです。ここでキックレバーを動かすとピストン動きが確認できました。ピストンが上下に運動するのを見るだけで感激!

 

 更にシリンダを外した様子です。ピストンが姿を現しました。ヘッドにはカーボンがびっしりこびりついています。

 

 次にヘッドを傷をつけないように注意しながらカーボンを削ぎ落します。ゴミが入らないようにピストン周りはウェスで養生。

 

 ここまでの所要時間、約1時間20分。慣れれば1時間かからなさそうな感触です。

 

 次に、写真が無いんですが、YPVS内に付着した黒い油をパーツクリーナーで洗浄します。ピストン、ピストンリングは特に汚れも少なかったため、今回はこのままにします。

 

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 後は逆の順序で組み付ければOKです。ピストンの側面やシリンダ内面は2stオイルを指で塗り付けて慣らします。それと、エンジンヘッドはできる限り規定トルクで締め付けるようにしましょう。

 順序を覚えたおかげで、逆の組付けは30分もかからずに無事終了しました。

 

初めての人はお店か慣れた方と一緒に進めたほうが安心

 当たり前ですが、初めてエンジンをばらす時には慣れた人と一緒に進めるようにしましょう。やっぱり安心感が全然違います。

 ボクの場合も作業が一通り終了した後、ねじが一本余ってしまって右往左往しました。結局それはチャンバーを固定するためのねじだったんですが、一人で作業をしていると気づかずにそのままにして、後で痛い目にあっていたかもしれません。

 

 で、ラジエータに冷却水を半分ほど注いだ後に、循環のためエンジンを始動!

 

が、アクセルを回すとエンジンが素直に回転せずに止まりかけてしまいます。

 

?????!うわぁ、なんかやらかしたか???

 

また全部バラさないといけないのか??

 

と顔が引きつりかけた時にふとバイクのお尻を見ると、突き刺さる黒い物体が。

 

そう、犯人は洗車のときに取り付けていたマフラーの栓でした。

 

ホッと一安心。店長さん、、、お騒がせいたしました。

 

 

 こんな感じで、今回の作業はピストンヘッドのカーボンの除去と、YPVSの洗浄作業のみとなりました。次にばらす時はピストンリングの交換も行う予定です。

 

 YSPの店長さん、長い間お付き合いいただきありがとうございました。一人でメンテできるよう一つ一つ覚えていきたいと思います。